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特集 医療DX
診断におけるDX―頚髄症診断アプリの開発―
DX in diagnosis;development of a cervical myelopathy diagnostic app
藤田 浩二
1
,
山田 英莉久
1
Koji FUJITA
1
1東京医科歯科大学統合イノベーション機構,オープンイノベーションセンター医療デザイン部門
キーワード:
Cervical Myelopathy
,
Hand
,
AI
Keyword:
Cervical Myelopathy
,
Hand
,
AI
pp.1227-1232
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003127
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要旨:AI技術の進展により,医療現場でも機械学習を用いた診断技術が広く使用されるようになっている。頚髄症に着目し,小型センサーと機械学習を組み合わせた診断アプリの開発が進められている。われわれは書字動作中の筆跡の安定感と筆圧の変化に疾患の特徴が表現されるという仮説を立て,iPad ProとApple Pencilを用いたアプリシステムを開発した。38例の頚髄症患者と66例の健常者を対象に機械学習による診断モデルを用いた解析を行い,高い精度で頚髄症群と健常群に分類した。この手法は,病院内だけでなく自宅などの病院外の環境での使用も可能であり,頚髄症の早期発見につながる可能性がある。同様の手法は他の疾患にも応用することで,患者の生活の質(QOL)向上に貢献する可能性がある。
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