発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001246745
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症例1は62歳男.峰窩織炎の診断で加療していたが,右手背部痛及び発赤が増悪したため精査加療目的で入院した.入院後,炎症所見は軽減した.手指の運動時痛が続く為3D-CTを施行した.骨性隆起による総指伸筋腱の滑走障害が疼痛の原因と判断し,手術を施行した.病理組織所見で腱鞘滑膜に炎症所見が認められたが,化膿性ではなかった.術後2週間で症状は消失した.症例2は29歳男.右示指に圧挫による右示指中節部掌側に挫創を負った.近医で皮膚縫合を受けたが,屈曲障害が持続するため受診した.腱の状態を知る目的で3D-CTを施行した.深指屈筋腱は断裂し,中枢断端は基節部中央に認められた
©Nankodo Co., Ltd., 2001