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特集 大腿骨近位部骨折における二次性骨折の予防
病院から地域へ
-―二次性骨折予防の医療連携―
Medical cooperation of secondary fracture prevention
田中 雅博
1
Masahiro TANAKA
1
1社会医療法人三和会 りんくう永山病院,リハビリテーション科
キーワード:
Hip fracture
,
Secondary fracture prevention
,
Medical cooperation
Keyword:
Hip fracture
,
Secondary fracture prevention
,
Medical cooperation
pp.937-943
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003059
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要旨:令和4(2022)年度診療報酬改定では,重症化予防の観点から大腿骨近位部骨折術後患者に対する二次性骨折予防継続管理料が新設され,二次性骨折予防のための医療連携の重要性が再認識された。急性期病院との連携には地域連携パスが活用されており,顔と顔が見える関係構築,診療計画,診療結果の共有に大きな役割を果たしてきた。二次性骨折予防のための薬物治療は,生涯継続が重要であり,二次性骨折を予防し,健康寿命を延伸するためには,薬剤選択もさることながら,その継続について地域全体で取り組む必要がある。また今後の「医師の働き方改革」に対応するためには,急性期病院を中心とした循環型連携だけでなく,タスクシェア型連携も必要となる。継続管理のHub施設を中心としたネットワークの再構築と医療デジタルトランスフォーメーションが急務であり,多施設協働,多職種協働,「地域の骨をみんなで守る」という取り組みが期待される。
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