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特集 骨転移診療のすゝめ―現状と課題
がん患者の運動器マネジメント
-―整形外科医のためのがん骨粗鬆症診療―
Cancer–osteoporosis clinic manual for orthopaedic surgeon
小柳 広高
1
,
辻野 昭平
2
,
澤村 千草
3
,
五木田 茶舞
3
Hirotaka KOYANAGI
1
,
Shohei TSUJINO
2
,
Chigusa SAWAMURA
3
1埼玉県立がんセンター,整形外科・リハビリテーション室
2東京医科歯科大学,整形外科
3埼玉県立がんセンター,整形外科
キーワード:
Cancer–osteoporosis
,
Orthopaedic
,
CTIBL
Keyword:
Cancer–osteoporosis
,
Orthopaedic
,
CTIBL
pp.843-849
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003034
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要旨:がん治療における化学療法,ホルモン治療,ステロイド治療などが骨を脆弱にし,骨粗鬆症性骨折を引き起こしやすくすることは広く認識されている1)。特に,アロマターゼインヒビター治療を受ける乳がん患者やアンドロゲン除去療法を受ける前立腺がん患者はこのリスクが高いことから,2020年には日本骨代謝学会の癌治療に伴う骨病変小委員会が中心となり,『癌治療関連骨減少症(CTIBL)診療マニュアル』が作成され,この課題解決に向けた取り組みが開始された2)。当院では2021年からがんロコモ対策の一環として,がん患者向けの骨粗鬆症外来(がん骨粗鬆症外来)を開設し,3年間にわたってがん患者の骨粗鬆症診療に取り組んできた。この経験に基づき,がん患者における骨粗鬆症診療の必要性,直面している課題とその対策,実際の診療方法について概説した。
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