脆弱性骨盤輪骨折に対する治療方針の決定

Determination of treatment strategy for fragility fractures of the pelvis

要旨：当院の治療プロトコルは，Rommens & Hofmann分類FFP Type ⅠとType Ⅱは保存治療が前提で，入院安静治療も積極的に行っている。FFP Type ⅠとType Ⅱで手術治療を必要とした症例は経験していない。FFP Type Ⅲaは手術治療（ILIS）を基本としている。FFP Type Ⅳbは疼痛の持続期間，疼痛の推移，骨盤輪前方要素骨折の併存の有無などを判断材料としつつ，入院安静治療に治療抵抗性の症例を手術治療（SIRF）の対象としている。薬物治療はPTH製剤の投与を検討する。