Japanese
English
特集 整形外科領域における人工知能(AI)
MRIにおける脊髄腫瘍検出AI
AI for spinal cord tumor detection in MRI
伊藤 定之
1
,
中島 宏彰
1
,
世木 直喜
1
,
小田 昌宏
2
,
森 健策
2
,
今釜 史郎
1
Sadayuki ITO
1
,
Masahiro ODA
2
1名古屋大学大学院医学系研究科,整形外科学
2名古屋大学大学院情報学研究科,知能システム学専攻
キーワード:
agnetic resonance imaging
,
Artificial intelligence
,
Spinal cord tumor
Keyword:
agnetic resonance imaging
,
Artificial intelligence
,
Spinal cord tumor
pp.1155-1161
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002699
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要旨:人工知能(AI)は医療の様々な分野で応用されている。脊髄腫瘍は頻度の低い脊髄疾患であり,MRIを用いても診断が困難な場合が多く,これらの腫瘍の診断精度を向上させるために,AIの導入が望まれる。しかしながら,脊髄腫瘍診断におけるAIの導入は他の分野と比較すると遅れている。近年,脊髄腫瘍診断のためのAIとしてMRIを用いた研究が報告されている。MRIにおける脊髄腫瘍診断のAIとして脊髄腫瘍の位置検出モデル,良悪性鑑別,病理組織診断(神経鞘腫と髄膜腫の鑑別)の報告がなされている。われわれの開発したモデルは深層学習を用いて単純MRIから神経鞘腫と髄膜腫の位置検出と鑑別を可能とした。T1強調像(T1WI)とT2強調像(T2WI)を用いた自動位置検出の精度は91.8%で,分類精度は84.1%で神経鞘腫と髄膜腫の正確な自動検出と診断を実証した。本システムは,放射線診断の支援に有用であると考えられる。
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