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特集 寛骨臼骨切り術の合併症低減と早期回復を目指して
Curved periacetabular osteotomy後の早期回復と合併症低減の工夫
Early recovery and reduction of complications after curved periacetabular osteotomy
木下 浩一
1
Koichi KINOSHITA
1
1福岡大学医学部,整形外科
キーワード:
Periacetabular osteotomy
,
Benefit
,
Complication
Keyword:
Periacetabular osteotomy
,
Benefit
,
Complication
pp.1655-1661
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002381
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要旨:臼蓋形成不全に対し行われるcurved periacetabular osteotomy(CPO)は仰臥位で前方アプローチを用い,内板・恥骨を骨切りする骨盤側骨切り術である。その利点は小皮切であること,外転筋群の剝離や短外旋筋腱の切離を行わないこと,恥骨骨切り部の良好な視野が得られること,脚長変化が生じにくいこと,仰臥位でありながら移動骨片をbi-corticalに螺子固定可能なことなどが挙げられる。これまで問題点の一つであった後柱骨折や,その後の遷延癒合は後柱骨切りの際にイメージインテンシファイア斜位像を用いて骨切りを行うことで改善しえたと考える。一方で,外側大腿皮神経障害や恥骨骨切り部の遷延癒合は未解決であり,解決に取り組んでいる。
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