Japanese
English
臨床
野球肩の関節鏡所見と術後成績
Arthroscopic findings of baseball shoulders and clinical results of surgical treatments
岡村 健司
1
,
平良 和樹
1
,
鈴森 雄貴
2
,
明本 聡
2
,
前 和希
2
,
市川 智士
2
Kenji OKAMURA
1
,
Yuki SUZUMORI
2
1羊ヶ丘病院,整形外科
2同上,リハビリテーション科
キーワード:
Shoulder
,
Arthroscopy
,
Baseballs
Keyword:
Shoulder
,
Arthroscopy
,
Baseballs
pp.1449-1457
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002329
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要旨:野球肩とは投球時の肩痛,肩の違和感を主訴とする疾患の総称であり,その病態は肩周囲筋炎,腱板損傷,インピンジメント症候群,関節唇損傷,二頭筋長頭腱炎,肩不安定症,肩甲骨関節窩骨棘形成(Bennett骨棘)など様々である1)2)。ポジション的には投手,捕手が多く,ボールを投げすぎることによるオーバーユースが主な原因であるが,投球時の急性外傷によることもある。症状の出現する投球相はコッキング後期からリリースまでがほとんどで,肩の前方痛を訴えることが多い。治療はno throwによる安静と投球フォームの改善,肩周囲筋トレーニングなど保存治療が主である。しかし罹病期間が長い症例や,明らかな外傷性の症例は保存治療には反応せず,手術が必要になることもある。われわれは今回,当院で野球肩の診断で関節鏡手術を行い,2年以上経過した44例44肩の関節鏡所見を詳細に調べ,野球肩の病態と術後成績を検討したので報告する。
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