発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010044187
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症例1(18歳男性)。バスケット練習中に転倒し、右肩を打撲後、右肩痛および右肩切創を生じ、著者らの施設へ受診となった。所見では右肩三角筋部に切創が認められたが、単純X線では異物は確認できず、切創部位よりそれぞれ40mm、30mm、20mmの木片を摘出した。しかし2日後の再診時に疼痛、異物感があり、右肩関節の屈曲・外転制限みられた。そこで、CT・三次元CTを行なったところ、右上腕骨近位前面に異物が3つ残存していることが確認され、再度摘出術が行なわれた。症例2(52歳男性)。解体作業中に転落し板が左耳介部に刺さり、6日後より腫脹、疼痛が出現、著者らの施設へ紹介となった。初診時、左耳介部に木片の穿刺部と考えられる切創が認められ、CT・三次元CTにて左耳下腺に刺さった54mm、30mmの棒状の異物を確認し、これを摘出した。
©Nankodo Co., Ltd., 2009