受傷後1カ月以上経過したハムストリング総腱完全断裂に対し観血的治療を施行した1例

Surgical repair of total proximal hamstring tendon rupture after more than 1 month since sports injury；case report

要旨：アスリートのハムストリング総腱完全断裂は，受傷後2週以内の観血的治療が推奨される。今回，受傷後5週経過したハムストリング総腱完全断裂の1例を経験したので報告する。症例は13歳男子で，野球の試合中，左股関節屈曲・膝関節伸展を強制され受傷した。受傷後4週で当院を受診し，ハムストリング総腱完全断裂の診断で，受傷後5週で腱修復術を施行し，術後6カ月で競技復帰した。アスリートでは陳旧例に対しても修復術が有用である。