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特集 モバイル端末を用いた整形外科診療・研究
ウェアラブルセンサーで測定した投球肘ストレスと超音波評価
Throwing elbow stress measured by wearable sensor and ultrasound evaluation
吉川 智也
1
,
美舩 泰
1
,
乾 淳幸
1
,
西本 華子
1
,
黒田 良祐
1
Tomoya YOSHIKAWA
1
1神戸大学大学院医学研究科,整形外科学
キーワード:
Throwing elbow stress
,
Ultrasound shear wave elastography
,
Flexor pronator muscles
Keyword:
Throwing elbow stress
,
Ultrasound shear wave elastography
,
Flexor pronator muscles
pp.1407-1413
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001911
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要旨:投球障害の中で肘関節の障害は最も多くみられる。今回,投球肘ストレスをウェアラブルセンサーmotus THROWで測定し,肘外反制動機能も果たしている前腕回内屈筋群(FPMs)の組織弾性を超音波剪断波エラストグラフィ(SWE)で評価し,その相関を検討した。投球側肘にmotus THROWを装着して100球全力投球し,投球前,直後,24時間後で投球側FPMs(FDS,FDP)の組織弾性をSWEで測定した。motus THROWで測定した肘外反ストレス値は平均30.3 N・mであった。ストレス高値(≧30)群と低値(<30)群の2群に分けてSWEの結果を評価した。投球前FDS,FDPともに高値群で有意に組織弾性が高かった。また,高値群のFDSのみ24時間後も高値のままであった。この結果から,FPMsが硬いと投球肘ストレスが高くなる,また投球時にはFDPよりFDSの方により大きな負荷がかかっている可能性が示唆された。
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