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特集 ウェアラブルデバイスと未来の医療
ウェアラブルデバイスとそのデータによるPHRの実現
Wearable devices and implementation of PHR
岸 暁子
1,3
,
池浦 富久
2
Akiko KISHI SVENSSON
1,3
,
Tomihisa IKEURA
2
1東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻個別化保健医療講座
2同臨床生命医工学連携研究機構
3同医学部附属病院糖尿病・代謝内科
キーワード:
Personal health record(PHR)
,
EHR(電子健康記録)
,
ウェアラブルデバイス
,
IoT(Internet of Things)
,
モバイルヘルス(mHealth)
Keyword:
Personal health record(PHR)
,
EHR(電子健康記録)
,
ウェアラブルデバイス
,
IoT(Internet of Things)
,
モバイルヘルス(mHealth)
pp.1064-1069
発行日 2022年9月17日
Published Date 2022/9/17
DOI https://doi.org/10.32118/ayu282121064
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科学技術の発展や個別化医療(精緻化医療)の普及に伴い,IoT(Internet of Things)システムの活用が有効であると期待されている.個人の医療・健康情報を収集,保存し,それを医療機関が活用する仕組みがPHR(Personal Health Record)であり,日常生活の状況を測定,記録,評価することができるツールのひとつとしてウェアラブルデバイスがある.ウェアラブルデバイスは心拍,血圧,体温,酸素飽和度,血糖などのバイタルサインや歩数,活動量,睡眠情報などを,医療機関外の日常生活においても簡易にデータを取得できるという利点があり,今後の研究,健康管理・増進および医療の分野でより大きな役割を果たしていく可能性がある.妥当性やデータの取り扱いに注意しつつも,将来的には,さらにこのようなIoT機器とAIなどの最新解析技術などのテクノロジー同士の相乗効果により,医療や研究で飛躍的な新たなイノベーションが創造されることが期待される.
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