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特集 モバイル端末を用いた整形外科診療・研究
汗中乳酸ウェアラブルセンサーによる乳酸性閾値計測
Measurement of lactate threshold by sweat lactic acid wearable sensor
中島 大輔
1
,
勝俣 良紀
2
Daisuke NAKASHIMA
1
,
Yoshinori KATSUMATA
2
1慶應義塾大学医学部,整形外科学教室
2同上,スポーツ医学総合センター
キーワード:
Sweat lactic acid
,
Lactate
,
Non-invasive bio-sensing device
Keyword:
Sweat lactic acid
,
Lactate
,
Non-invasive bio-sensing device
pp.1415-1421
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001912
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要旨:運動療法が生活習慣病予防に有効であることは広く知られているが,医療機関での厳格にモニタリングされた運動リハビリテーションから日常生活における運動までの広い範囲で,簡便かつ日常的に測定できる,定量的な運動負荷計測方法は存在しない。これまでわれわれは汗中乳酸をリアルタイムかつ連続的に測定可能なウェアラブルデバイスを開発してきた。今回同装置を用い,汗中乳酸による嫌気性代謝閾値仕事率が,血液乳酸による嫌気性代謝閾値仕事率と換気性作業閾値を良好に予測しうることを証明した。現在までに運動負荷量計測のゴールドスタンダードは呼気ガス分析により算出される換気性作業閾値であったが,高価かつ煩雑である。人手を要するなどの要素により,医療施設での運用に限られていた。今後われわれの開発品のようなウェアラブルデバイスが普及することで,あらゆるシチュエーションで簡便に運動負荷量を計測できるようになる可能性がある。
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