Japanese
English
特集 整形外傷治療 update 2021
大腿骨近位部骨折に対する鎮痛処置
Pain management of hip fracture
森 圭介
1
,
宮本 俊之
1
,
田口 憲士
1
,
土居 満
1
,
江良 允
1
,
尾﨑 誠
2
Keisuke MORI
1
,
Makoto OSAKI
2
1長崎大学病院,外傷センター
2長崎大学,整形外科
キーワード:
Pain management
,
Elderly hip fracture
,
Fascia illiaca compart block
Keyword:
Pain management
,
Elderly hip fracture
,
Fascia illiaca compart block
pp.1275-1280
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001876
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:近年,大腿骨近位部骨折の術前からの疼痛管理として神経ブロックの有効性が海外の報告において散見される。高齢者の疼痛は,せん妄やリハビリテーションの遅延など様々な合併症を引き起こす可能性があるため術前より積極的に疼痛管理を行う必要性がある。その疼痛管理の手段として,神経ブロックは簡易な処置で,処置による合併症も少なく非常に有用な手段である。しかしながら,本邦においては術前からの神経ブロックはまだ浸透していない。大腿骨近位部骨折は整形外科領域において避けては通れない疾患であり,術前からの疼痛管理としての神経ブロックが多職種連携をとりながら病院としてシステム化されることが望まれる。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.