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特集 「緩和ケアチーム」―精神科医に期待すること,精神科医ができること
埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科の取り組み―麻酔科・精神科医の立場から
Psycho-oncology from an Anesthesiologist's Viewpoint
西田 知未
1
Tomomi NISHIDA
1
1埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科
1Department of Psycho-Oncology, Saitama Medical University International Medical Center, Hidaka, Japan
キーワード:
Physical symptom management
,
Pain management
,
Communication skill
Keyword:
Physical symptom management
,
Pain management
,
Communication skill
pp.943-945
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101063
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はじめに
我々は,2007年4月に開設した埼玉医科大学国際医療センター内にある包括的がんセンターで働いている。センター名のとおり,がん治療の専門機関として緩和医療も包括的に提供する使命を受けている。当院の緩和ケアチームには緩和医療科の医師2名と精神腫瘍医3名,がん看護専門看護師,ホスピスケア看護認定看護師,心理士,ケースワーカー,薬剤師,栄養士が所属しており,それぞれの特性を生かしたサービスの提供を試みている。チームの診療加算に必須とされる専従精神科医は1名であり,日本の大多数の施設ではその1名の確保に苦慮しているが,当院は複数の精神科医が緩和医療に関与できるぜいたくな環境にある。筆者は,手術や集中医療など急性期身体管理から精神症状管理に転向した者の視点で,私見を交えて当科の取り組みを紹介したい。
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