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特集 整形外傷治療 update 2021
ドクターヘリを利用した整形外傷治療
Helicopter emergency medical service in orthopaedic trauma care
普久原 朝海
1
Tomomi FUKUHARA
1
1新潟大学医歯学総合病院,高次救命災害治療センター
キーワード:
Doctor-heri/Helicopter emergency medical service(HEMS)
,
Ortho-plastic approach
,
Severe orthopaedic trauma
Keyword:
Doctor-heri/Helicopter emergency medical service(HEMS)
,
Ortho-plastic approach
,
Severe orthopaedic trauma
pp.1189-1194
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001866
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要旨:ドクターヘリは2001年4月から本邦で運行が始まり,2021年5月の時点で45都道府県に54機が配備されている。フライトドクターが速やかに傷病者の治療を開始し,適切な医療機関へ迅速に搬送することが利点である。ドクターヘリを用いることで,整形外傷の中でも緊急性が高い開放骨折や血管損傷への治療開始時間の短縮,専門性が高く適切な施設での治療が望ましい骨盤輪・寛骨臼骨折など整形外傷患者の集約化が期待できる。整形外傷医がフライトドクターを行うことで,整形外傷患者の緊急性の判断および適切な搬送先決定により,専門性の高い治療を迅速に開始することができる。一方でフライトドクター勤務中は患者の治療に携わることができないため,基地病院には複数の整形外傷医が勤務していることが望ましい。広域搬送可能なドクターヘリの利点を最大限に活かすためには,整形外傷センターを整備し搬送先を1本化することが必要だと考える。
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