足関節脱臼骨折に合併した後脛骨筋腱断裂の1例

Tibialis posterior tendon rupture associated with a closed-fracture dislocation of the ankle；a case report and review of the literature

要旨：足関節脱臼骨折に合併した外傷性後脛骨筋腱断裂に対して，術中腱縫合を行い，良好な治療経過が得られた。高エネルギー外傷で，脱臼整復と創外固定後も内果骨片の転位とアキレス腱周囲部痛の残存を認めていた。これらは後脛骨筋腱断裂の合併を示唆する所見であり，手術前にMRIやエコーでの軟部組織評価も考慮すべきであったと考えられた。