机上の想いのままに
赤レンガ壁の郷愁
西野 仁樹
1
Jinju NISHINO
1
1東和病院,整形外科
pp.1836-1836
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001560
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私が東大構内に入って最初に眼にしたのは,今はなき赤煉瓦の南棟である。入局試験をやるというので,ドキドキしながら入り口から入り,重い木の扉を開けると,意外に天井が低いし,壁には気持ちの悪い油絵が飾ってある。今にして思えば,初代田代義徳整形外科教授の診察風景の油絵だが,急に暗い廊下で出くわして,当時の私は「来るんじゃなかった」と思った。
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