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経験
超音波ガイド下神経ブロックと局所静脈内麻酔を併用した下腿遠位・足関節および足部の手術
Orthopaedic surgery of lower leg, ankle and foot under ultrasound guided nerve block along with intravenous regional anesthesia
田中 優砂光
1
Masamitsu TANAKA
1
1医療法人伴帥会 愛野記念病院,整形外科
キーワード:
Orthopaedic surgery of lower extremity
,
Intravenous regional anesthesia
,
Ultrasound guided peripheral nerve block
Keyword:
Orthopaedic surgery of lower extremity
,
Intravenous regional anesthesia
,
Ultrasound guided peripheral nerve block
pp.1591-1596
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001505
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要旨:超音波ガイド下末梢神経ブロックと局所静脈内麻酔を併用し,下腿遠位,足関節および足部の手術を行った。21名21例(男性12例,女性9例,平均年齢52.7歳)を対象とした。手術は,観血的骨接合術が5例,骨内異物除去術(抜釘術)が14例,創部感染に対する創傷処理が1例,足関節鏡視下手術が1例であった。超音波ガイド下神経ブロックは,大腿・坐骨各神経に対して0.375%ロピバカインを10mlずつ用いて行った。局所静脈内麻酔は,上腕用の駆血帯を下腿近位に設置して,0.5%リドカイン30mlを足部より静脈内投与した。神経ブロック開始から加刀までの時間は平均21.7分,手術時間は平均34.5分,駆血時間は平均56.2分であった。駆血開始から終了までの間に駆血部痛を訴えた症例はなく,術中に創部痛を訴えた症例もなかった。術中に追加の麻酔または鎮痛処置を要した症例はなかった。術直後,術当日就寝前および術後24時間の平均自覚的疼痛スケール(NRS)は,それぞれ0/10,0.24/10,0.81/10で,有害事象はなかった。
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