Japanese
English
経験と考察
下腿および足部の骨折手術における腰椎麻酔と超音波ガイド下末梢神経ブロック併用の有用性
Efficacy of ultrasound-guided sciatic and femoral nerve block with lumber anesthesia for leg and foot fractures
濱田 知
1
,
三崎 智範
1
,
上田 康博
1
,
林 雅之
1
,
松本 直幸
1
,
大橋 義徳
1
,
八野田 愛
1
T. Hamada
1
,
T. Misaki
1
,
Y. Ueda
1
,
M. Hayashi
1
,
N. Matsumoto
1
,
Y. Ohashi
1
,
A. Hachinota
1
1福井県立病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Fukui Prefectural Hospital, Fukui
キーワード:
ultrasound
,
sciatic nerve block
,
femoral nerve block
,
lumber anesthesia
Keyword:
ultrasound
,
sciatic nerve block
,
femoral nerve block
,
lumber anesthesia
pp.223-225
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_223
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は じ め に
周術期の疼痛は患者の苦痛を増大させ,さまざまな有害作用の原因にもなる1,2).末梢神経ブロックは四肢の手術に対して安全で長い鎮痛効果を得ることができる麻酔方法であるが3),特に超音波ガイド下に行うことで神経を直接画像で確認できるため,従来のランドマーク法よりも安全性や成功率が向上し処置時間も短縮した4~7).しかし,末梢神経の支配領域は個人差が大きいため,末梢神経ブロック単独で無痛下に手術を施行するためには複数の末梢神経に対して確実にブロックを成功させる必要があり,適応を選ぶ必要がある.
われわれは,術中の確実な鎮痛と術後長時間の鎮痛効果を得る目的で,下腿および足部の骨折手術において腰椎麻酔と超音波ガイド下末梢神経ブロックを併用し,その有用性について検討した.
© Nankodo Co., Ltd., 2018