特集 足の腱トラブル
足の腱損傷・障害ならびに腱付着部障害に対する超音波診断装置の有用性
岡田 洋和
1
1新潟中央病院 整形外科
キーワード:
腱障害
,
腱損傷
,
超音波診断
,
足部損傷
,
筋膜炎-足底
,
後脛骨筋腱機能障害
,
腱付着部症
,
アキレス腱断裂
Keyword:
Enthesopathy
,
Tendon Injuries
,
Ultrasonography
,
Foot Injuries
,
Fasciitis, Plantar
,
Posterior Tibial Tendon Dysfunction
,
Tendinopathy
pp.20-29
発行日 2017年1月19日
Published Date 2017/1/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017100460
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はじめに
足部は体表に多くの構造物をもち,その画像検 査として超音波検査は非常に有用である。特に腱 の画像検査として断裂,肥厚や腱周囲の液体貯留 などの観察に加え,その滑走や癒着など,ほかの 画像検査では得ることのできない動的な評価が可 能である。また,パワードプラによる血流の評価は, 明確な画像として腱の障害をとらえることが可能 である。軟部組織評価はMRIが一般的だが,タイ ムリーに,繰り返し,場所を選ばず(診療所,病院, スポーツ現場など)行える超音波検査は,腱障害に 対する画像検査の第一選択と思われる。本稿では, 足部・足関節の腱損傷・腱障害ならびに腱付着部 症の超音波像を提示し,その有用性を述べる。
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