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特集 青少年野球における投球障害の現状と予防の歩み
日本整形外科学会,運動器の健康・日本協会および全日本野球協会による小中学野球の実態調査
Shoulder and elbow pain in elementary and junior high school baseball players;the results from a nation-wide survey in Japan
髙岸 憲二
1
,
田鹿 毅
2
Kenji TAKAGISHI
1
,
Tsuyoshi TAJIKA
2
1佐田厚生会佐田病院,整形外科
2群馬大学,整形外科
キーワード:
Shoulder and elbow pain
,
Baseball
,
Risk factor
Keyword:
Shoulder and elbow pain
,
Baseball
,
Risk factor
pp.1149-1157
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001418
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要旨:日本整形外科学会,運動器の健康・日本協会および全日本野球協会が3年間にわたって行ったのべ3万人以上の小中学生野球選手の全国アンケート調査により少年野球選手がオーバーユースである実態ならびに小学生および中学生野球選手の肩・肘痛の危険因子が判明した。今回の調査に参加した3団体は日本臨床スポーツ医学会の提言を尊重しつつ,今回のアンケート調査結果を加味して小学生野球選手を対象とした「長く野球を楽しむための10の提言」ならびに「中学生のための10の提言」を発表した。これは野球の指導者だけでなく,選手および選手の保護者も対象にして,いつまでも野球を続けることができるように選手の肩・肘障害発生防止を目標にしている。スポーツ障害の予防には,整形外科医と指導者・保護者との緊密な連携が大切であり,整形外科専門医の定期的な検診を受ける仕組みを設けることを推奨しているので,読者の皆さんにはご協力をお願いしたい。
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