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特集 青少年野球における投球障害の現状と予防の歩み
日本高等学校野球連盟の歩みと有識者会議
Steps of Japan High School Baseball Federation and advisory panel
田名部 和裕
1
Kazuhiro TANABE
1
1公益財団法人日本高等学校野球連盟,理事
キーワード:
Pitch limits
,
Plural pitchers system
,
Medical questionnaire
Keyword:
Pitch limits
,
Plural pitchers system
,
Medical questionnaire
pp.1159-1166
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001419
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要旨:新潟県高等学校野球連盟(高野連)が2018(平成30)年12月に出した「春季県大会で投球数を試験的に1試合100球に制限する」提案で,高校野球における投手の障害予防の取り組みが大きく動き出した。その背景には,少子化に加え,小・中学生に重い投球障害が多く発生している現状があり,まず高校野球から変わらねばという危機感の表れだった。野球に初めて出会う児童から成長過程にある生徒の育成について,それぞれのカテゴリーを担う指導者は1人ひとりの選手を大切に育てる指導力を身につける必要がある。日本高野連が設けた有識者会議で出された答申は,多岐にわたる内容になっている。競技団体としての責務,チームが主体的に取り組む課題,そして野球界全体として取り組む課題が挙げられた。日本高野連はこれらの答申を受け,今後3年間を試行期間として次のステップに踏み出す取り組みを始めている。医療関係者の協力を得てその抜本的な改革が望まれる。
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