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特集 青少年野球における投球障害の現状と予防の歩み
小学生野球選手に対する検診と投球数制限
Screening and pitch count limitation for young baseball players
松浦 哲也
1
,
岩目 敏幸
1
,
高田 侑季
2
,
柏口 新二
3
,
岩瀬 毅信
3
,
西良 浩一
1
Tetsuya MATSUURA
1
,
Yuki TAKATA
2
,
Shinji KASHIWAGUCHI
3
1徳島大学,整形外科
2徳島大学病院,リハビリテーション部
3国立病院機構徳島病院,整形外科
キーワード:
Baseball elbow
,
Screening
,
Pitch count limitation
Keyword:
Baseball elbow
,
Screening
,
Pitch count limitation
pp.1143-1148
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001417
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要旨:徳島県で1981年に始まった少年野球検診の当初の目的は実態調査であった。その後,実態調査を継続しつつ離断性骨軟骨炎(OCD)の早期発見に重点を置くようになった。超音波検査をスクリーニング法として導入することで,OCD早期発見の精度は高まった。1995年に日本臨床スポーツ医学会は,徳島県の実態調査をもとに小学生では全力投球数を1日50球以内,週200球以内に制限すべきと提言したが,前向き調査の結果で,その妥当性が明らかとなった。2012年に全日本軟式野球連盟はイニング数による投球数制限を設けたが効果は少なく,徳島県では2018年から県大会で1日70球以内の投球数制限をルール化した。ルール導入により肘関節痛が10%程度減少し,この結果を参考に2019年から全日本軟式野球連盟は全国大会で1日70球以内の投球数制限を導入している。
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