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特集 整形外科医が知るべきスポーツ内科学
夏季スポーツ競技帯同時の実際,注意点
Countermeasures during travelling with summer sport team
土肥 美智子
1
Michiko DOHI
1
1国立スポーツ科学センター,スポーツメディカルセンター
キーワード:
Heat countermeasure
,
Infectious disease
,
Allergic disease
Keyword:
Heat countermeasure
,
Infectious disease
,
Allergic disease
pp.45-50
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001150
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要旨:帯同において大事なことは,予防を含めた準備である。現地でどのようなことが起こるのか想像力を働かせて準備を行う。現地で問題になるのは急性疾患で,よくみられる疾患は呼吸器,消化器,皮膚疾患の3つである。夏季スポーツの帯同において冬季スポーツと異なり注意すべき点は暑熱対策である。また最近では季節に関係なくアレルギー疾患が多くなってきており,その対応策も考えておく。パラリンピアンでは,オリンピアンと比較すると腎生殖器疾患を含む非呼吸器疾患の頻度が高く,義足など装具の装着による皮膚・皮下組織のトラブルもオリンピアンには認められないものであり,パラリンピアンの帯同時に留意する点と思われる。疲労回復,良好な睡眠,バランスの良い栄養など,選手のコンディションが良好であることが帯同時には成功の鍵となる。
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