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特集 東京2020:整形外科医には何ができるか?
大規模スポーツ大会の医療体制
-—東京2020に向けて—
Medical service in TOKYO2020
赤間 高雄
1
Takao AKAMA
1
1東京2020組織委員会,メディカルディレクター
キーワード:
Athlete
,
Polyclinic
,
Venue
Keyword:
Athlete
,
Polyclinic
,
Venue
pp.1183-1187
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001017
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要旨:東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が準備する医療サービスの概要と2019年3月現在の準備状況について概説した。選手村のポリクリニックには,多診療科の外来診療,臨床検査,画像検査,調剤薬局,および理学療法の部門が設置される。競技会場の選手対象医療体制としては,選手用医務室,競技区域内(field of play;FOP)とウォームアップエリアの応急体制,および救急搬送体制を準備する。FOPでの応急処置と救急搬送は,メディアを通して世界中の衆目のもと適切な対応が求められる。東京2020では厳しい暑熱環境が予想されるため,労作性熱中症の応急処置も重要である。観客対象の医療サービスとしては,観客用医務室,観客席内を巡回して初期対応にあたるファーストレスポンダー,および観客の救急搬送体制を整備する。ほかに,オリンピックファミリーやパラリンピックファミリーの宿泊するホテル,およびメディアに対する医療サービスが必要である。
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