徹底分析シリーズ 麻酔科からの「お・も・て・な・し」—ラグビーワールドカップ,そしてTOKYO2020
大規模スポーツイベント時の危機管理体制—ボストンマラソンを参考に
長谷川 学
1
,
永田 高志
2
Manabu HASEGAWA
1
,
Takashi NAGATA
2
1環境省環境保健部 石綿健康被害対策室
2九州大学大学院医学研究院 先端医療医学講座 災害・救急医学分野
pp.652-655
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201418
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2013年4月15日,米国のマサチューセッツ州で開催されていた第117回ボストンマラソンのゴール地点周辺は多くの観客,選手で埋め尽くされていた。
午後2時49分,ゴール地点手前200mにおいて突如,連続する2発の爆発音が発生。その後,白煙が立ち上った。白煙が消え去ると,そこには全身に金属片がめり込み,四肢が切断されたり,大量の出血をきたしていたりする重症者が折り重なるように倒れていた。
ボストン爆弾テロ事件の発生である。
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