Japanese
English
特集 リハビリテーション医学・医療の最前線
屈筋腱損傷におけるリハビリテーション
Rehabilitation for flexor tendon injury
坪川 直人
1
,
吉津 孝衛
1
,
牧 裕
1
,
森谷 浩治
1
,
成澤 弘子
1
Naoto TSUBOKAWA
1
1新潟手の外科研究所
キーワード:
Flexor tendon injury
,
Flexor tendon repair
,
Early active mobilization
Keyword:
Flexor tendon injury
,
Flexor tendon repair
,
Early active mobilization
pp.1117-1125
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000994
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要旨:屈筋腱損傷における屈筋腱縫合術後のリハビリテーション(後療法)は,強い縫合張力を持つ縫合方法の開発により,従来行われてきた3週間の固定法,早期他動屈曲自動伸展法であるKleinert法から,さらに進んで早期自動屈曲自動伸展法が取り入れられるようになった。その成績は良好であるが,早期自動屈曲自動伸展法は,再断裂の危険性もあるため,医師,ハンドセラピストの管理下のもとに合併する他組織の損傷の程度,患者の理解度,入院可能な期間などを考慮し選択される方法である。腱移植術,腱移行術においても現在早期自動屈曲自動伸展法による後療法を行い,好成績が得られている。腱剝離術後の後療法では,術後屈曲位で固定し,運動療法開始時に他動伸展させることで,屈筋腱の癒着を剝離し運動療法を行っている。
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