Japanese
English
特集 宇宙医学から学ぶロコモ予防
宇宙飛行中のトレーニングに関する研究
Development of a training system for space flight
松瀬 博夫
1
,
志波 直人
1
,
大本 将之
1
,
橋田 竜騎
1
,
戸次 将史
1
,
田川 善彦
1
Hiroo MATSUSE
1
1久留米大学医学部,整形外科学教室,久留米大学リハビリテーションセンター
キーワード:
Disuse atrophy
,
Exercise metabolism
,
Myokine
Keyword:
Disuse atrophy
,
Exercise metabolism
,
Myokine
pp.725-734
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000900
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:宇宙空間では,微小重力によってメカニカルストレスが減弱し筋骨格系に著しい廃用性変化が生じる。ベッドレストや不活動などでもメカニカルストレスが減弱し筋骨格系の廃用性変化をきたす。このような廃用を予防するには,活動性の維持が重要で運動はその基本である。われわれは,宇宙空間に有効なトレーニング法の開発を行い,その経験を臨床に応用し,さらなる装置開発に活かしている。筋骨格系の廃用予防にはメカニカルストレスだけではなく,運動によって筋や骨から分泌されるサイトカインも重要である。それらは全身の代謝に深く関与することから健康に運動は欠かせない。今後の有人宇宙開発では宇宙船は小型であるため限られたトレーニング法で局所と全身に運動効果を得る必要がある。われわれは,宇宙飛行中の筋骨格系維持,さらには全身の健康維持に有効な小型運動装置の開発を行っている。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.