Japanese
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特集 整形外科疾患の運動療法—最近の進歩
運動が筋・骨に与える影響
-—最新の知見—
Cutting edge of the exercise effect on muscle and bone
松瀬 博夫
1
Hiroo MATSUSE
1
1久留米大学病院,リハビリテーション部
キーワード:
Mutual interaction
,
Myokine
,
Osteokine
Keyword:
Mutual interaction
,
Myokine
,
Osteokine
pp.389-396
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001676
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要旨:健康づくりのため運動は欠かせない。また,日常生活活動を支えているものは運動機能であり,その運動機能を支えているものは主に筋・骨である。したがって,運動の主なターゲットは,筋・骨であり,運動によって筋・骨の機能改善を介して健康をもたらす。運動によるメカニカルストレスや代謝ストレスがトリガーとなって筋力増強,筋肥大,持久性向上,骨量増加,骨質改善,さらに,代謝機能の改善などが得られる。そのメカニズムとして,筋・骨にメカニカルストレスを感知するメカノセンサーの存在が明らかにされている。また,運動によって筋から分泌されるマイオカインと骨から分泌されるオステオカインがタンパク質合成やエネルギー代謝に関与していることが明らかにされている。特に,IL-6とオステオカルシンによる筋骨連関が運動による運動能力向上に重要であると考えられている。
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