Japanese
English
特集 宇宙医学から学ぶロコモ予防
宇宙飛行士の地球帰還後リハビリテーションの実際
Postflight rehabilitation for astronauts after long duration space flight
山田 深
1
Shin YAMADA
1
1宇宙航空研究開発機構,宇宙飛行士健康管理グループ
キーワード:
Reconditioning
,
Functional training
,
Microgravity
Keyword:
Reconditioning
,
Functional training
,
Microgravity
pp.705-712
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000896
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:約半年間にわたる長期滞在ミッションでは筋萎縮,運動耐容能の低下といった様々な変化が宇宙飛行士の身体に生じ,リハビリテーションが必要となる。運動器に対するリコンディショニングのメニューは有酸素運動,動的ストレッチング,抵抗運動,ファンクショナルトレーニング,体幹トレーニング,静的ストレッチングなどから構成される。帰還後リハビリテーションの期間には筋力,有酸素性能力の評価,およびファンクショナルフィットネステストが行われるが,約1カ月の経過でこれらの結果は飛行前と同等まで回復が得られている。日本人宇宙飛行士は国内でリハビリテーションの一部を実施するようになったが,個人因子やコンディショニングにも配慮した多様なリハビリテーションプログラムの提供は今後の検討課題である。また,将来の月面での長期滞在や火星の有人探査では,それぞれの重力環境に対する適応を考えていく必要がある。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.