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特集 足関節の鏡視下手術
足関節外側靱帯損傷に対する鏡視下靱帯修復術
-―各術式の利点と欠点―
Arthroscopic lateral ligament repair for lateral ankle ligament injury;advantage and disadvantage of each technique
田中 博史
1
,
坂井 達弥
2
,
江頭 秀一
3
,
西古 亨太
1
,
本岡 勉
4
,
百武 康介
1
Hirofumi TANAKA
1
,
Tatsuya SAKAI
2
,
Shuichi ETO
3
,
Tsutomu MOTOOKA
4
1百武整形外科・スポーツクリニック
2JCHO佐賀中部病院,整形外科
3佐賀大学医学部,整形外科
4NHO東佐賀病院,整形外科
キーワード:
Ankle arthroscopy
,
Lateral ligament repair
,
Lateral ankle ligament injury
Keyword:
Ankle arthroscopy
,
Lateral ligament repair
,
Lateral ankle ligament injury
pp.349-353
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000830
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要旨:近年,足関節外側靱帯損傷に対する鏡視下靱帯修復術の報告は少しずつ増えつつある。その手術適応はおおむねBroström法に準じており,保存治療が無効であった症例で機械的不安定性とともに特に理学所見が重要である。代表的な術式はいくつか挙げられるが,それらの手技上の違いとして,ポータルの数,場所,アンカーの種類や数,設置位置,補強術の有無,縫合糸のかけ方などであり,それぞれに利点と欠点が存在する。それらを踏まえ,われわれは3つのポータルと1個のノットレスアンカーを使用し,関節包を含めた靱帯修復術を行っている。鏡視下靱帯修復術の短期治療成績はいずれの術式もおおむね良好である。しかし一方でOpen法と比較しても鏡視下手術の方が優れているというようなエビデンスは現時点では存在しない。このことから,さらなるエビデンスが確立されることが望まれる。
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