Japanese
English
臨床
変形性膝関節症に伴う慢性疼痛に対するデュロキセチンの有効性および安全性
Efficacy and safety of duloxetine for chronic pain due to osteoarthritis of the knee
大成 一誓
1
,
森田 保彦
1
Issei ONARI
1
1珠洲市総合病院,整形外科
キーワード:
Duloxetine
,
Osteoarthritis
,
Chronic pain
Keyword:
Duloxetine
,
Osteoarthritis
,
Chronic pain
pp.193-196
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000780
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要旨:実臨床における変形性膝関節症(膝OA)に伴う慢性疼痛に対してのデュロキセチンの有効性および安全性を評価した。単純X線像上,膝OAと診断され,3カ月以上続く膝関節痛を認め,日常生活に支障をきたしている患者を対象とした。デュロキセチンを20mgから開始し,1週以上おいて60mgへ増量した。評価項目はNRSを用いて,投与前,1,2,3,4,6,8,12,24週後で評価し,疼痛の改善率も評価した。有害事象は発現率と中止率で評価した。治療継続率はKaplan-Meier法で評価した。NRSは投与前と比べ各週有意に低下を認め,24週まで徐々に低下した。主な有害事象は悪心,口渇,ふらつき,便秘,高血圧,食欲不振であり,中断率は7.6%であった。治療継続率は24週で83.3%であった。デュロキセチンはこれまでの治療で疼痛緩和しなかった膝OAに伴う慢性疼痛に対して効果を認め,副作用が少なく安全性も認める薬剤である。
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