Japanese
English
臨床
幼児期における臼蓋荷重面硬化像(sourcil)を指標とした寛骨臼発育予測
Prediction of acetabular morphology on the plain radiographs;comparison between classical and refined center-edge angles
村上 真慧
1
,
塚越 祐太
1
,
鎌田 浩史
1
,
亀ケ谷 真琴
1
,
中川 将吾
1
,
山崎 正志
1
Masato MURAKAMI
1
1筑波大学附属病院,整形外科
キーワード:
Bony consolidation/acetabular roof
,
Center-edge angle
,
Developmental dysplasia/hip
Keyword:
Bony consolidation/acetabular roof
,
Center-edge angle
,
Developmental dysplasia/hip
pp.197-200
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000781
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要旨:幼児期では,sourcilと呼ばれる臼蓋荷重面の硬化像がみられることがある。Sourcilを指標とする計測法(refined CE角;R法)と従来の計測法(classical CE角;C法)を比較し,寛骨臼発育の予後予測が可能かについて検討した。対象は10歳時まで経過観察できた発育性股関節形成不全(脱臼)の51例の患側51関節とした。5歳時のCE角(C法とR法)および10歳時のCE角(C法)を計測し,相関を検討した。5歳時のCE角は,計測法により平均9°の差を認めた。5歳時と10歳時のCE角との関連では,C法・R法どちらも同等の相関を認めたが,5歳時の計測値解離が平均9°であったことをもとに2群に分けると,9°未満解離群では相関があった一方,9°以上解離群ではC法・R法とも相関がなかった。幼児期の股関節はC法・R法でも将来の寛骨臼発育と同等の相関がみられたが,計測法による解離が大きい例ではC法・R法とも相関がみられず,将来の寛骨臼発育を予見することは困難と考えられた。
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