特集 臨床解剖学の新たな知見
扉
鈴木 大輔
pp.1438-1438
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000664
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整形外科の新しい術式が開発されるのは,多くの場合,解剖学的に新たな知見や認識が生まれたことに基づいている。さらに近年は器具や技術の発達に伴い,損傷部位の解剖学的な修復のみならず,骨の動きや靱帯の張力復元まで考慮に入れた再建が行われている。そのような意味で整形外科には解剖学だけでなく,バイオメカニクス的な知識も必要であると思える。筆者の属していた札幌医科大学の解剖学講座では,全国的に先駆けて未固定遺体(ホルマリン固定をせずに冷凍保存した遺体)を用いたバイオメカニクス実験を行っていた。そのため,全国から多くの整形外科医が研究しに来られ,様々な方々と知り合う機会が生まれた。今回の特集は,この時知り合った方々を中心に脊柱,肩,肘,手,股,膝,足という主要な関節について基礎的であるが重要な解剖学的・バイオメカニクス的な研究を行ってきた先生方に寄稿をお願いした。
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