医療史回り舞台
「北海道」命名150年に想う
篠田 達明
1
Tatsuaki SHINODA
1
1愛知県心身障害者コロニー名誉総長
pp.1389-1389
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000645
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中学生のとき演劇部にはいり,劇作家秋田雨雀のアイヌの人々のドラマ『国境の夜』に取り組んだ。逆境に置かれたアイヌの人たちが尊大な日本の役人には「ニシパ」(旦那さま)とへりくだるが,仲間内では「シャモ」(和人)と蔑む内情も知った。「花」は「ノンノ」,「神」は「カムイ」,「こんにちわ」は「イランカラプテ」などという耳に心地よいアイヌ言葉も覚えた。このとき「北海道」だけは,なぜ都府県から除外して「道」と呼ぶのだろうか,と不思議に思ったが,当時はそこまで詮索することなく歳月が過ぎた。
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