Japanese
English
研究
受動喫煙ラットにおけるプロテオーム解析
Proteome analysis of rat intervertebral discs with cigarette smoke
山﨑 浩司
1
Koji YAMASAKI
1
1日本大学医学部整形外科系,整形外科学分野
キーワード:
Smoking
,
Proteomics
,
Intervertebral disc
Keyword:
Smoking
,
Proteomics
,
Intervertebral disc
pp.869-876
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000520
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:近年,椎間板変性の原因に喫煙の影響が示唆され様々な研究が行われている。そこで喫煙の椎間板への影響を最終機能分子であるタンパク質で解明するために,受動喫煙ラットモデルを作製し,プロテオーム解析(ABI QSTARによるLC-MS/MS)を行った。細胞内タンパク質変化を観察するためは大量に存在する分子量の大きい細胞外基質(コラーゲン,プロテオグリカン)の除去が不可欠であり,100kDa以上の高分子を除いたタンパク質分画についてプロテオーム解析を行った。結果,喫煙にて上昇したタンパク質にはLOXやHPLN1などがあり,細胞外基質タンパク質保持に関わるタンパク質が発現しており,また喫煙で有意に低下したものにはLEG3,Protein DJ-1などがあり,アポトーシスの感受性亢進している可能性が示唆された。LC-MS/MSを用いてラット椎間板組織のプロテオーム解析が可能であった。その結果,喫煙の椎間板への及ぼす影響で特徴的なタンパク質発現が明らかとなった。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.