Japanese
English
経験
上腕二頭筋腱橈骨停止部の囊胞性病変
Symptomatic bursitis and ganglion of biceps brachii tendon
池田 和夫
1
,
納村 直希
1
,
川島 篤弘
2
Kazuo IKEDA
1
,
Atsuhiro KAWASHIMA
2
1金沢医療センター,整形外科
2同上,臨床検査科・病理診断科
キーワード:
Bursitis
,
Ganglion
,
Biceps brachii tendon
Keyword:
Bursitis
,
Ganglion
,
Biceps brachii tendon
pp.877-880
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000521
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要旨:上腕二頭筋腱は肘関節前方を通り,橈骨粗面に停止する。回内外で橈骨と上腕二頭筋腱の間に摩擦が生じるので,そこには上腕二頭筋腱橈骨滑液包(bicipitoradial bursa)が存在する。この部位にガングリオンが発生したり,滑液包炎が生じたりすることがある。回内外で動く腫瘤を自覚した症例,回内が痛みのために不能となった症例,そして回内外で弾発を自覚した症例の3例を経験した。症状から肘関節部のMRI検査を行い,上腕二頭筋腱に沿った囊胞性病変を確認して摘出術を行った。病理診断は,1例がガングリオンで2例は滑液包炎であった。同じ部位に同じような囊胞性病変が存在しても症状は様々であった。摘出術により症状を速やかに消失させることができた。
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