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特集 国際コンセンサスからみた整形外科感染対策における最新知見
足関節・足部の感染予防・診断・治療
Foot and ankle;prevention, diagnosis, treatment for the infection
黒川 紘章
1
Hiroaki KUROKAWA
1
1奈良県立医科大学,整形外科学教室
キーワード:
Foot and ankle
,
Infection
,
International concensus
Keyword:
Foot and ankle
,
Infection
,
International concensus
pp.309-314
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001214
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要旨:足関節・足部の術後感染に対する治療方針として,人工足関節置換術(TAA)に関しては,関節穿刺による検体の採取と,感受性に合わせた抗菌薬の選択が重要であるが,特異的な診断方法や治療アルゴリズムは存在しないため,人工膝関節置換術(TKA)や人工股関節置換術(THA)など他の人工関節における治療方針を鑑みながら臨床所見と複数の検査結果から総合的に決定する必要がある。TAA以外の感染に対しては,症状の強さや診断時期によって方針が異なってくる。TAAの場合と同様に細菌培養の結果などに合わせた抗菌薬の投与や,外科的debridementが重要である。適切な診断や治療が選択されなかった場合,切断術を余儀なくされることもあるため十分注意が必要である。
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