Japanese
English
特集 創外固定でなければできない治療
コンパートメント症候群を伴う下腿骨骨折に対する治療
-―リング型およびヘキサポッド創外固定器の利用―
Treatment of tibial fracture complicated by acute compartment syndrome using the circular and hexapod external fixator
高田 宗知
1
,
Solomin LN
2
,
土屋 弘行
3
Munetomo TAKATA
1
,
Leonid N SOLOMIN
2
,
Hiroyuki TSUCHIYA
3
1石川県立中央病院,外傷センター
2Vreden Russian Research Institute of Traumatology and Orthopedics
3金沢大学大学院医薬保健学総合研究科,整形外科学
2Vreden Russian Research Institute of Traumatology and Orthopedics
キーワード:
Compartment syndrome
,
Circular external fixator
,
Ortho-SUV Frame
Keyword:
Compartment syndrome
,
Circular external fixator
,
Ortho-SUV Frame
pp.217-227
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000349
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要旨:下腿骨骨折にコンパートメント症候群が合併した場合,放置すれば不可逆的な筋壊死に至るため緊急に筋膜切開を行う必要がある。区画が開放された状態でも創外固定器を用いればピンポイントに固定することが可能であり,ローカルダメージコントロールの観点からも低侵襲な手術が望ましい。リング型創外固定器を使用すれば,強い牽引力をかけ整復を行い,そのままdefinitiveな固定を達成することができる。さらに,ヘキサポッド創外固定器を装着することで,腫脹が引くまでの待機期間を利用して転位の矯正を行うこともできる。コンパートメント症候群を合併した下腿骨骨折の治療において,リング型創外固定器は有用である。
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