特集 画像診断レポート ここだけは落とせない!主治医に伝えるべきポイント
第7章 腎泌尿器
3 前立腺癌
有田 祐起
1
,
玉田 勉
2
,
八木 文子
1
,
秋田 大宇
1
,
陣崎 雅弘
1
1慶應義塾大学医学部 放射線科学教室(診断)
2川崎医科大学 放射線診断学教室
キーワード:
前立腺癌
,
prostate-specific antigen(PSA)
,
Prostate Imaging Reporting and Data System(PI-RADS)
Keyword:
前立腺癌
,
prostate-specific antigen(PSA)
,
Prostate Imaging Reporting and Data System(PI-RADS)
pp.1483-1494
発行日 2022年10月31日
Published Date 2022/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000002145
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我が国では近年,前立腺癌の罹患数が2000年頃から急増し,国立がん研究センターのがん統計予測1)によると癌罹患数が95,600人に達し,男性では第1位となっている。現在,前立腺癌の診断の際にはprostate-specific antigen(PSA)値,直腸診,前立腺生検が用いられているが,生検前にMRIを施行することにより,不必要な生検を回避し,臨床的な有意癌の検出能を上昇させ,非有意癌の検出を抑えることができると報告されている2)3)。Prostate Imaging Reporting and Data System(PI-RADS)4)は,前立腺MRIでの癌検出における撮像と読影の標準化を目的として2012年に作成され,その解釈には国際的な統一化がなされている。その後,2015年にversion 2(以下,v2),2019年にversion 2.1(以下,v2.1)5)6)が発表されたので,その変更点(主に読影)に焦点を当てて,MRIで前立腺癌が疑われた場合に主治医に伝えたいポイントを概説する。
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