Japanese
English
綜説
前立腺癌診断における血清前立腺特異抗原
Clinical Significance of PSA in Diagnosis of Prostate Cancer
栗山 学
1
,
河田 幸道
1
Manabu Kuriyama
1
,
Yukimichi Kawada
1
1岐阜大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Gifu University School of Medicine
キーワード:
prostate-specific antigen (PSA)
,
腫瘍マーカー
,
前立腺癌
Keyword:
prostate-specific antigen (PSA)
,
腫瘍マーカー
,
前立腺癌
pp.277-288
発行日 1994年4月20日
Published Date 1994/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901195
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現在固型腫瘍において最も優れた腫瘍マーカーと言われている血清前立腺特異抗原(pros-tate-specific antigen, PSA)測定の前立腺癌診断における臨床的意義について,その限界を含め概説した。前立腺組織由来のプロテアーゼの1種であるPSAは,組織特異蛋白であるため良性肥大症症例においても血清レベルは高値となりうる。このため,測定法の改良・直腸診,超音波断層法との併用で早期癌の発見やスクリーニングの精度向上が図られてきた。また,protease inhibitorとの複合体,freePSAの測定も行われるようになり,良性肥大症との鑑別診断の可能性が期待されている。さらに,測定法相互の互換性も今日的な問題である。
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