連載
今月の症例
宮上 修
1
,
金井 貴宏
1
,
内田 大輔
1
,
扇谷 芳光
1
1昭和大学医学部放射線医学講座
キーワード:
BCGリンパ節炎
,
小児
,
腋窩腫瘤
Keyword:
BCGリンパ節炎
,
小児
,
腋窩腫瘤
pp.173-175
発行日 2020年2月10日
Published Date 2020/2/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000001143
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画像所見 左腋窩腫瘤は約1.5cmの大きさで,三角筋に接するように皮下脂肪内に存在している。腫瘤はT1強調像(図1A)で辺縁は筋肉と等信号,中心部は低信号を示し,T2強調像(図1B)で辺縁は不均一な低信号,中心部は高信号を示す。さらに腫瘤を取り囲むように被膜様の低信号(rim)があり,周囲組織と腫瘤の境界は明瞭である。造影後T1強調像(図1C)ではrimに増強効果がある一方,腫瘤内に増強効果ははっきりしない。拡散強調像b=1,000(図1 D)は高信号を示すが,ADC(図1E)は辺縁の平均値0.66×10−3mm/sec,中心部の平均値0.95×10−3mm/secであった。
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