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特集 小児画像診断における放射線被ばく低減への取り組み
若年者頭部CTにおける被ばく低減への取り組み―正当化と最適化の意義と実践
Approach to justification and optimization for pediatric head CT
永山 泰教
1
Yasunori Nagayama
1
1熊本大学医学部附属病院 画像診断・治療科
1Department of Diagnostic Radiology Graduate School of Medical Sciences, Kumamoto University
キーワード:
小児頭部CT
,
正当化と最適化
,
被ばく低減技術
Keyword:
小児頭部CT
,
正当化と最適化
,
被ばく低減技術
pp.779-789
発行日 2018年7月10日
Published Date 2018/7/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000487
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CTは優れた診断能とアクセシビリティを兼ね備えた画像診断機器として現代医療に大きな便益をもたらしており,様々な臨床状況下で必要不可欠な役割を担っている。一方でCTは被ばく線量の高いモダリティでもあり,急速な検査数の増加と相まって潜在的な発癌リスクへの懸念が高まってきている。中高年期と比べて新生児期から青年期では放射線感受性が高く,CT検査にあたり特別な注意を払う必要がある。とりわけ頭部CTは若年者において最も高頻度に実施されるCT検査であり,検査の正当化と最適化が集団全体の医療被ばく低減に大きく寄与するものと考えられる。本稿では若年者頭部CTと発癌リスクに関するこれまでの議論を振り返り,検査の正当化や最適化の意義を再考しつつ,低管電圧撮影や逐次近似画像再構成法など最近の被ばく低減技術の頭部領域における応用について概説する。
This article describes the overview of discussion on potential cancer risks induced by pediatric head CT, the importance of justification and optimization of CT scans, and the utility of dose reduction techniques for various diagnostic tasks.
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