Current・Topics 造影剤減量・低被ばくの基本
4.Dual–source・CTによる造影剤減量と被ばく低減
髙藤 雅史
1
,
北川 覚也
2
,
永澤 直樹
3
1三重大学医学部附属病院 放射線科
2三重大学大学院医学系研究科 先進画像診断学講座
3三重大学医学部附属病院 中央放射線部
pp.1450-1453
発行日 2020年12月26日
Published Date 2020/12/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000503
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シーメンスヘルスケア社のDual–source CTは,1300mAの大容量管球と10kVp刻みでの電圧調整により,患者の体格と検査目的に合わせた適正な低線量撮影を可能とする。また,Tin filterを用いて低エネルギーフォトンを選択的にカットする線質調整spectrum shapingは,超低線量肺癌検診などへの応用が期待される。さらにspectrum shapingを利用したDual–energy撮影は,エネルギー分離の向上により物質弁別やヨード定量の精度が高まったとされる。本稿では造影剤減量,被ばく低減におけるDual–source CTのアドバンテージと実臨床における運用を提示する。
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