診療
パーキンソン病における123I‒FP‒CIT SPECTとneuromelanin MRIの定量的評価の前向き比較研究
河野 由美子
1
,
宇都宮 啓太
1
,
菅 直木
1
,
上埜 泰寛
1
,
丸山 薫
1
,
黒川 弘晶
1
,
金子 鋭
2
,
杉林 慶一
3
,
岩村 俊
3
,
谷川 昇
1
1関西医科大学 放射線科学講座
2同 神経内科学講座
3関西医科大学附属病院 放射線部
キーワード:
パーキンソン病
,
123I‒FP‒CIT SPECT
,
neuromelanin MRI
Keyword:
パーキンソン病
,
123I‒FP‒CIT SPECT
,
neuromelanin MRI
pp.1265-1270
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000127
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123I—FP—CIT SPECT が2013 年9 月より本邦で承認され,黒質から線条体に投射するドパミン神経の軸索終末の変性・脱落を定量的に評価することが可能となり,パーキンソン症候群およびレビー小体型認知症の鑑別診断に使用されている。一方これまでCT やMRI 検査は脳神経線維を描出することは極めて困難であったが,近年,高磁場3T MRI を利用した撮像法の発達により,従来視認不可能な構造であった中枢神経の病態が可視化できるようになってきている。neuromelaninMRI(nMRI)は黒質緻密部のドパミン作動性神経細胞のneuromelanin を描出できるためパーキンソン病の病態である中脳の黒質の変性を描出できる可能性が示唆されている1)。
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