特集 PET・SPECT 核医学update
診療
123I-FP-CIT SPECTにおける視覚評価とSBR/AIの相関の検討
石毛 章代
1
,
堀越 琢郎
,
向井 宏樹
,
滝嶋 葉月
,
雑賀 厚至
,
西山 晃
,
平野 成樹
,
桑原 聡
,
宇野 隆
1千葉大学医学部附属病院 放射線科
キーワード:
基底核疾患
,
コンピュータ画像解析
,
線条体
,
SPECT
,
基準値
,
検査予測値
,
Ioflupane
Keyword:
Basal Ganglia Diseases
,
Corpus Striatum
,
Image Interpretation, Computer-Assisted
,
Predictive Value of Tests
,
Reference Values
,
Tomography, Emission-Computed, Single-Photon
,
Ioflupane
pp.687-692
発行日 2016年5月10日
Published Date 2016/5/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2016286251
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123I-FP-CIT SPECTにおける視覚評価とSBR/AIの相関について検討した。ダットスキャンを撮影した47例(男性22名、女性25名、21~86歳)を対象とした。線条体への集積を集積形態に基づいて評価し、正常群、カンマ型の集積低下群、ドット型の集積低下群、線条体全体の集積が高度に低下している群の4群に分けた。視覚評価の正常群とその他集積低下のある各群との間には、SBRに有意差を認めた。視覚評価における正常群とその他集積低下群との間で、ROC based positive testを施行し、両者の間でのSBRのカットオフ値は、4.1程度が適当で、感度と特異度はともに83%前後であった。左右差なし群19例とあり群28例のAIには有意差を認めた。但しAIが10%以上であった24例のうち視覚的に左右差なしと判断された例は1例であったが、AIが10%未満の23例のうち、視覚評価で左右差ありと判断された例は5例存在し、陰性的中率は78%と比較的低かった。
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