特集 画像診断における人工知能(AI)技術
はじめに
山下 康行
1
1熊本大学大学院生命科学研究部 放射線診断学分野
キーワード:
画像診断
,
artificial intelligence
Keyword:
画像診断
,
artificial intelligence
pp.1213-1215
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000120
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新聞やビジネス誌において人工知能のニュースをみない日はないぐらい,ビジネスの領域において人工知能(artificial intelligence:AI)による革命が進行しているが,画像診断の領域においても「AI とどう向き合うか」が切実な問題となりつつある1)。もともと最近のCT やMRI を中心とした画像診断はコンピューターの果たす役割が大きく,AI との親和性は高い。米Mayo Clinic の放射線科医Bradley J. Erickson は“今後5 年以内にマンモグラフィや胸部X 線撮影の診断に人工知能が使われるようになり,10 年以内には頭部や胸部のX線CT 検査,頭部などのMRI 検査,肝臓などの超音波検査の診断にも使われるようになる。そして15〜20 年以内には,ほぼすべての画像診断領域で人工知能が使われるようになる”と述べている2)。私自身も遅かれ早かれそのような時代が来ることは必然であると考えている。
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