Japanese
English
特集 放射線治療に役立つ新たな画像診断技術
はじめに
Foreword
大屋 夏生
1
,
粟井 和夫
2
Natsuo Oya
1
,
Kazuo Awai
2
1熊本大学生命科学研究部 放射線治療医学講座
2広島大学大学院医系科学研究科 放射線診断学研究室
1Department of Radiation Oncology Kumamoto University, Faculty of Life Sciences
2Department of Diagnostic Radiology Hiroshima University, Graduate School of Biomedical and Health Sciences
キーワード:
放射線治療
,
画像診断
,
臨床標的体積
Keyword:
放射線治療
,
画像診断
,
臨床標的体積
pp.1209-1210
発行日 2019年9月10日
Published Date 2019/9/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000001003
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- Abstract 文献概要
近年の放射線治療における大きな潮流の一つとして,予防照射の省略によるCTV(臨床標的体積)の縮小という傾向が挙げられる。例えば,局所進行肺癌に対するinvolved field,悪性リンパ腫に対するISRT(involved site radiotherapy)などの治療方針は,比較的早期から実臨床に導入されてきている。その他の臓器の悪性腫瘍においても,今後このトレンドは拡大していくものと予測される。なぜならば,CTVの縮小とそれによる照射体積の縮小は,有害事象の低減,安全な局所線量の増加,寡分割照射による治療期間短縮,併用療法の増強など,治療成績向上に結びつく様々なポテンシャルをもつからである。その反面,機械的なCTVの縮小は,照射野外再発,特に辺縁再発を増加させるリスクを秘めている。
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