症例
女性尿道憩室に発生した尿路上皮癌の1例
富家 未来
1
,
奥村 真之
1
,
河村 綾希子
1
,
河合 雄一
1
,
服部 良平
2
,
露木 敦士
3
,
伊藤 茂樹
1
1名古屋第一赤十字病院 放射線診断科
2同 泌尿器科
3同 病理部
キーワード:
urethral diverticulum, urothelial carcinoma
,
MRI
Keyword:
urethral diverticulum, urothelial carcinoma
,
MRI
pp.1185-1188
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000108
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原発性の尿道癌は男女比が1:4 で女性に多く発生し,女性の悪性腫瘍に占める割合は0.02%以下とまれな悪性腫瘍である1)。女性の尿道癌の危険因子としてヒトパピローマウイルス感染と尿道憩室がある2)。尿道憩室癌はその発生母地から,他の嚢胞性病変や婦人科腫瘍との鑑別が必要で,質的診断と病変の浸潤範囲を正確に評価することが重要である。今回,magnetic resonanse imaging(MRI)が有用であった尿道憩室に発生したまれな癌の一例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
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